2014年10月05日

高断熱高気密住宅(M邸)

高断熱高気密住宅(M邸)

住宅が密集する町並みの狭小住宅である。日照の確保を考慮して
2階にLDKを配置し、和室と4.5帖のベランダ(南面)を設けた。
和室は引込み戸とし、ワンルームのように見通すことができる。
さらに勾配天井にすることで平面だけでなく高さも含めて、
広い空間を計画した。この大空間を実現するために、
暑さ寒さの対策を講じた。高断熱高気密住宅で、
フラット35(旧住宅金融公庫)の優良住宅支援制度・省エネルギー基準に適合しており、
現場気密測定では、C値1.1であった。(北海道=2.0 大阪=5.0)
寒冷地の基準を上回る大変満足のいく結果を得られた。
冬の2月でも、ご主人が朝起きてから出勤するまでの時間を暖房するだけで、
日中は必要がないそうである。LDKの南面の大きな窓の日照が有効である。
夏は、南の窓にグリーンカーテンをお願いしている。カーテンやブラインドなど室内で遮光するよりも、
屋外のグリーンカーテンやすだれなどの方が、暑さ対策には有効である。

無理のない(施主のストレスにならない)省エネ住宅を今後も考えていきいたい。

高断熱高気密住宅(M邸)

高断熱高気密住宅(M邸)

建築概要
 建築所在地:大阪府高槻市
 建物用途:個人住宅(高断熱高気密住宅)
 家族構成:ご夫婦+子供さん2人
 構造規模:木造2階建て
 敷地面積: 84㎡
 建築面積:47㎡
 延床面積:89㎡

平成20年11月