くらしの真ん中に、台所 (キッチンリフォーム)
「くらしの真ん中に、台所」 キッチンリフォーム
お施主さんからたくさんの嬉しい言葉をいただきました。





お母さまが建てられたお家に引っ越すのを契機に、
キッチンのリフォームをしたいという女性のお客さまから
相談を受けたのが、昨年の夏。
お忙しいお仕事の間を縫っての打合せの何度目かの席で、
「レイアウトも収納も、プロのセンスでいろいろ教えてもらいたい」
とおっしゃったお客さまに、
「大切なのは、ご自身がどんなふうにキッチンに立ちたいか、ではないでしょうか」
とお伝えしました。
そこから一気にイメージが膨らんでいくのがわかりました。
「家にいる時間の大半を過ごす台所を、
自分の元気をチャージする場所にしたい。
くらしの真ん中に台所があるような、そんな場所にしたい」。
ダイニングよりもキッチンスペースを重視し、
伸び伸びと家事ができる空間をめざしました。
脱衣場とキッチンの間の壁をなくすことで、
「洗濯」と「料理」の間の動線を短縮し、
食器棚を脱衣場側に
「埋め込む」ことによってキッチンスペースの凹凸を解消しました。
多目的に使えるバックヤードを確保し、
「収納」にもたのしみが生まれるように工夫しました。
図面の上では、狭そうに見えるかもしれませんが、
それぞれの空間に明確な役割をもたせることで、
部屋のどこにいても窮屈に感じず、
むしろゆったりしていることがわかっていただけるでしょう。
キッチンの天井を敢えて下げ、ダイニングと分離させることで、
「くらしの真ん中に、台所」のイメージが完成しました。
壁の和紙クロスに反射する光のあたたかみと
下げ天井とのコントラストは、見る時間によっていろんな
味わいがあります。床や棚に取り入れた天然無垢材の色合い、
質感が、お客さまの「自分らしい暮らし」のイメージにぴったり
合っていることも、大切なポイントだと思います。
ビフォー/アフター










建築概要
建築所在地:大阪府寝屋川市
建物用途:一戸建木造住宅(キッチンリフォーム)
構造規模:木造2階建て